9月29日土曜日。アヴィニョンのホテルを朝6:30に出て、
アルル行きのSNCFに乗った。電車で15分、
アルルはまだ薄暗い。
サント・マリー・ド・ラ・メール(Saintes Maries de la Mer)行きのバスは、7:50出発。それまで30分くらい時間があったので、駅の周りをうろうろ。でも
アルルの駅前は何もなく、時間を持て余すだけだった。
定刻通り、サント・マリー行きのバスが駅前のGare Routiereを出発。
アルルの中心街を通り抜け、バスは一路サント・マリーへ向かう。路線バスなので当然バス停には止まるんだけど、バス停じゃないところで時々子供が乗り込む。
バスが停まる度に子供たちの数が増えていく。・・・これはもしかしてスクールバス?時刻表によると、スクールバスは月曜日から金曜日までって書いてあったけど、今日は特別なのかな。先生と思われる女性が、子供が乗り込むたびに座る席を指示する。男の子は本当に元気で、からかったりふざけ合ったりしてる。それを微笑みながら静かに見守る、私たちの座る席の近くにいた女の子。

私がカメラを向けたら微笑んでくれた。カワイイ!!
サント・マリーに近づくと、
カマルグで有名な白い馬や
カマルグ特有の家が目に入ってくる。写真でしか見たことのなかった風景が目の前にある。思わず感嘆の声をあげる。
バスに乗ること1時間、終点まで乗るつもりだったけど、バスの運転手さんに「ここで降りて」と促されてバスを降りた。サント・マリーの地図を持ってなかったので、右も左もまったくわからない。
朝9時すぎで、人はまばら。おまけにちょっと寒い・・・。とりあえず近くにあった車の修理屋さんに入って、観光局のある場所を聞いた。
観光局で地図をもらって、町の位置関係を確認。
私たちの目的は、
カマルグで野生のフラミンゴを見ること。
*「
カマルグ」とは、フランスで自然保護地域に指定されているローヌ川河口の
湿原地帯のこと→
もっと詳しく@Wikiさっそくレンタサイクル屋さんへ行って、自転車を借りた。1日15ユーロ。
オフロードも走れる自転車に乗って、いざ出発!
まず目に入ってきたのは地中海。日本を離れて以来の超久々の海。少し寒かったけど、潮風が気持ちいい!
湿原のサイクリングロードは、基本的には砂利道。乗り始めて20分もすると、さっそく
フラミンゴがお目見え。
もっとたくさんの群れを見たくなり、少しサイクリングロードを外れてぬかるんだ道を行くことにした。ぬかるみにはまりながらもなんとか転ばずに進んで行き、これ以上近づけないと思われるところで自転車を止めた。
やっぱり遠かったけど、
フラミンゴの群れが見える。思わず興奮して「すごい」を連発(笑)。↓クリックで拡大します。


少し休憩をした後、元のサイクリングロードに戻って、ひたすら東へ進んで行った。途中、
アルルからのバスで一緒だった日本人男性とすれ違った。
彼の話によると、この先の道は砂地になるのでしんどくなるから、先に進むのをやめて引き返したとのこと。これまでもちょっとした砂地はあったけれど、ずっと砂地なのは確かにしんどい。でもとにかく先へ先へと進んで行った。
途中、サイクリングロードに並行した水辺に5羽の
フラミンゴを見つけた。今まで見た中で一番近くに見える。
一緒に記念撮影をしていたら、その
フラミンゴたちが飛び立って、目の前を通り過ぎて行く。↓クリックで拡大します。
フラミンゴって外はきれいな薄ピンク色、羽を広げると赤に近いサーモンピンクと黒が見えるんだ!知らなかった。今まで、水に顔を付けて魚をつまんでいる姿しか見たことがなかったので、なかなか見ることの出来ない光景に、思わず感動!
それから間もなくして、先ほどすれ違った男性が言っていた、砂地のサイクリングロードが見えてきた。

ここから先は自転車しか通れない。
砂地の始まるところには、数人の人がこれからの難関に備えて準備をしていた。その人たちは完全なアスリートコスチューム。
そのくらいフル装備で行かないと走れないの・・・?と少し心配になった。私はTシャツにジーンズ、辻に至ってはスカートだ。すれ違った日本人男性が引き返した気持ちもわかる。ちょっと悩んだけれど、ここで引き返すのはもったいない!私たちは先へ進むことにした。
砂地では自転車が漕げないので、自転車を降りて歩いた。砂地はそんなに長く続くことはなく、基本はやっぱり砂利道。時々足がはまるほどの砂地があったけれど、それ以外はちゃんと走れる。引き返さなくてよかった・・・。
風が向かい風でかなりきつかったけど、途中で止まっては景色を見渡す。360度、見渡す限り自然の広がる大パノラマ!

時々姿を現す
フラミンゴ、白鷺、かもめ・・・
湿原に生えている植物は何かわからなかったけれど、赤く染まった植物があったりして、とてもキレイだった。
こんな景色を見られるなんて、本当に贅沢だなと思った。
もう少しで目的地のインフォメーションのある
“Phare de la Gacholle”。目印の塔が見えてきた。

向かい風にやられながらもなんとか辿り着いた。インフォメーションには休憩所もあって、いくつかのグループが休憩していた。
中に入ると、
カマルグで見られる鳥の名前や植物が書いてあったり、これまで私たちが走ってきたルートなどが地図で表示されていた。
そして何よりうれしかったのが、建物内に設置された望遠鏡で
フラミンゴが大きく見られたこと。
外に出て休憩をしていると、家族連れがたくさんいることに気づいた。見れば小さい自転車が置かれていた。この小さい子達も自分で来たの!?他にもお年寄りの方もいて、みんながんばってここまで来たんだなーと思わず感心。
休憩を終えて出発しようとしたら、近くにいたおじさんたちに「Bon courage!(がんばって)」「Bonne chance!(幸運を)」と励ましの言葉を頂いた。私も「A vous aussi!!(あなたたちも)」と挨拶を返し、今まで来た道を引き返すことにした。
本当は、
カマルグ塩で有名な塩の山がある
Salin de Giraud(サラン・ド・ジロー)に行きたかったけど、インフォメーションの人に「1日ではちょっと遠すぎる」と言われたので、泣く泣く諦めた。
帰りは追い風で、超楽チン♪行きの半分くらいの時間でサント・マリーまで帰ってくることが出来た。
往復20キロ、所要時間は3時間くらい。疲れたけど、その疲れさえもなんだか爽快な気分に思えた。
とりあえずの目的は達成できたので、サント・マリーの街を少し散策することにした。朝に比べたら、かなり人が増えていてびっくり!
お土産物屋さんを回ったりしてしばしの観光。
その後辻とは別行動することになり、辻は別のサイクリングロードを、私はサント・マリーの街の中を自転車で走ることにした。
サント・マリーの街は本当にかわいい。これぞ南仏の家!と言うオレンジの陶器瓦にベージュの壁、色とりどりの鎧戸。見る家すべてがかわいくて、私は何度もシャッターを押した。
玄関の門には
カマルグのシンボル、
フラミンゴが。すごく洒落てる!


街でよく見かけるのは、ハートと錨をかたどった十字架。「騎乗の牧夫」と言われているらしい。
これには、信仰・海と陸の人間の絆・愛と慈悲を意味していると言うこと。意味も形もとてもいい。お土産物屋さんでもこのオブジェが売られている。私はこのキーホルダーをお土産として購入。
サント・マリーの街を少し外れたところでは、またまた
フラミンゴを見ることが出来た。もしかしたら、
湿原の中で見たのより近いかも?
街の外れのサイクリングロードを走っていたら、馬に乗って散策している人たちに遭遇。
「Bonjour!」帽子を取って挨拶してくれました。

私の街散策もう1つの目当ては、
カマルグの家を見ること。
三角屋根で、かわいい形をしている。
屋根と白い壁、鎧戸のコントラストがまたかわいい!家の中はどうなっているんだろう・・・?好奇心を掻き立てられる。

↑クリックすると、別の写真が見られます。
辻との待ち合わせの時間まで、海辺でのんびり。
久々の海で、貝を拾ったり、波で遊んでみたり。潮風が本当に気持ちよくて、初めて見た地中海はすごくきれいだった。天気がよかったら、もっときれいに見えたんだろうけど。海が見られただけで私は大満足だった。
カマルグは旅行の計画当初、まったく予定に入っていなかったところ。Cheriに「おすすめのところはない?」と聞いて、「
カマルグはいいよ」と言われていろいろ調べたら、たくさんの魅力があってすごく行きたくなった目的地でした。
Cheriに薦めてもらわなかったら知らなかったところなので、Cheriには本当に感謝しています。
まだ旅レポはすべて書き終えていませんが、今回の旅で一番よかったところです。
次回は、乗馬しながら散策したり、水田と塩の山を見たい!と思っています。
興味のある方はぜひ行ってみてくださいね!
【アルル〜サント・マリー・ド・ラ・メールへの行き方】アルルSNCF駅前Gare Routiereから、Saintes Maries de la Mer行き(20番線)のバスに乗車、LES RAZETTEURS下車。
バス会社名:TELLESCHI
料金:往復7.30ユーロ
時刻表:
PDF←click
※
アルル駅前Gare Routiereから「
サラン・ド・ジロー」へのバスも出ています。